Tower Of Power@Blue Note Tokyo (1st & 2nd)

「宇宙最強のファンク・バンド」の異名を持つ

Tower Of Power

ほぼ毎年日本公演も行い、近年では東京JAZZやFuji Rockにも出演しています。

今回はお馴染みというか、謂わば彼らの日本の聖地といえるBlue Note Tokyo公演♪

2008年には結成40周年の特別ライヴも行われました。

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当会場での3日目に当たる5月7日

ファースト・ステージの開演19時を回ったら、彼らの代表曲の一つ、Down To The Night Club♪が流れる中、メンバー登場!!

バンド・リーダーでサックスとヴォーカルのMimiことEmilio Castillo、46年に渡る彼のパートナー、バリトン・サックスのDocことStephen Kupka、オリジナルのドラマー、David Garibaldi、リード・テナーのTom Politzer、トランペットのAdolfo Acosta、近年加わったトランペットのSal Cracchiolo、キーボードのRoger Smith、ギターのJerry Cortez、ベースはオリジナルのRoccoことFrancis Rocco Prestiaが今回も病気で休養のため、代わりにRaymond McKinley、そしてリード・ヴォーカルは今回から加わったRay Greene、総勢10名です。!!

「オークランドからやって来たTower Of Power!!・・・」

お馴染みのアナウンスの後、分厚いブラスの音、鉄壁のリズム、We Came To Play♪でスタート!!

この10年以上に渡り、歴代シンガーの歌をオールマイティに歌いこなしてきたLarry Braggsが抜けた後ですが、新加入のRayは、その役をしっかりこなしているよう・・・近年のテーマ曲といえそうな、Soul With The Capital “S”が続きます。

TOPとして初見参のRay

「立ち上がって、踊ってくれ!!・・・」

曲は、Can’t You See (You Doin’ Me Wrong)♪、ブラスは本当にパワフル!!

続くTo Say The Least, You’re The Most♪、Docさんのバリトン・サックスも軽快に響いてきます。

Mimiさんの歌によるYou Got To Funkifize♪、ここでRayはトロンボーンを手に!!実際に吹いてもいるようで、トランペットの2人が、トロンボーンを吹くこともありますが、ChicagoのJames Pankowのような専業はいないので、これは強力です。!!

そのRayがバラード、Willing To Learn♪をしっかり聴かせました。

曲はお馴染み、This Time It’s Real♪、勿論、Docさんのダンスあり、です。(笑)

ここでMimiさんによるメンバー紹介、Docさんの紹介では、46年のパートナーであることを強調して、いつものように小指のタッチ!!

Rayを紹介したところで、逆に紹介され、Mimiさんの歌う、Diggin’ On James Brown♪

・・・と、Rayの歌に代わって、Star Time♪と題されたJames Brown メドレー!!

但しここで、Please, Please, Please♪も挿入して、しっかり聴かせます。彼はJames Brown フリークとのこと、再びMimiさんの歌、コーラス部分を客席に歌わせ、いつものように盛り上がりました。

ここで、今は東京で活動する世界的なキーボード奏者、Philip Wooさんが登場!!彼がキーボードに着いて、Rayが・・・

「聞きたいことがある!!・・・」

What Is Hip?

Jerryのギターから始まり、重厚なブラス、Adolfoのペット・ソロに始まり、各メンバーのソロも・・・勿論、Wooさんも!!

Rayも大いに盛り上げ、いったん終了・・・

すぐに登場して、Souled Out♪

音の方は勿論ですが、歌の方も、Rayが中心の時もMimiさん、Jerry、Rogerがコーラスをつけ、完璧です。

ここでファースト・ステージ終了となりました。

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セカンド・ステージもほぼ定刻の21時30分を回り、Keep Your Monster On A Leash♪が流れる中、登場!!

I Like Your Style♪でスタート、Jerryのギターもフィーチャーされます。

Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now♪、You Ought To Be Havin’  Fun♪、動きが激しくなって、Only So Much Oil In The Ground♪・・・’70年代中期の曲が続きます。

Rayがしっかり聴かせる、Come Back, Baby♪、ブラスの音も心地よい、You Strike My Main Nerve♪、Just Enough And Too Much♪では、Jerryのギターがフィーチャー!ブラスとの絡みもバッチリ!!です。

ここでWooさんがまた加わって、Just When We Start Makin’ It♪、このようなバラードで、Rayは客席の特定の女性に向けて歌ったりするので、場内の笑いも誘います。

一転して、Soul Vaccination♪、続いては珍しいMaybe It’ll Rub Off♪

ここでMimiさんがトーク、今回、病気で来ていないRoccoさんについて、少し前に会って話したとのことで、次の日本公演には行くつもり、とのこと、場内から拍手喝采です。!!

曲はDon’t Change Horses (In The Middle Of The Stream)

ミディアム・テンポですが、ヒット曲の一つだけに場内も盛り上がり・・・

What Is Hip?♪

再び、Wooさんも加わって、大盛り上がり、尚、ファースト、セカンドでともにプレイされたのはこれだけ!!・・・ここで引き下がり・・・

アンコールは、やはり・・・

You’re Still A Young Man♪

ブラスだけでなく、コーラス・ワークも、最初のブレイクでしゃがみ込むポーズももうお馴染み!!

観客もTOPの世界に浸り、最後はSalのトランペットの音!!

パワー全開のライヴもここで終演となりました。・・・

・・・

今回も息もつかせぬ最高のステージ!!

中心メンバーが、リードをとらないブラスの2人とリズム・セクションということで、派手なイメージはありませんが、こんなにいいバンド、滅多にいるものではありません。

そのようなバンドであるだけに、今回新加入のRay Greeneも昔からのメンバーのように活き活き歌っていたと思います。

さて今回ベース奏者のRoccoさんが体調不良で来なかったわけですが、テクニシャンのRaymond McKinleyが加わっていたとはいえ、やはりRoccoさんのベースがバンドの軸!!

無理はしないでほしいですが、Mimiさんの言葉通り、次回は来てくれれば!!と願っている次第です。