10cc(Graham Gouldman)@Billboard Live Tokyo

10ccといっても、今ではオリジナル・メンバーはGraham Gouldmanだけなのですが、久々の来日公演♪

1月23日(金)21:30~のセカンド・ステージです。

IMG_24222

定刻を回り、バックのカーテンが閉まり、オープニングBGMはGraham Gouldmanがやはり10ccのオリジナル・メンバーKevin Godleyと2006年に作ったプロジェクトGG06のSon Of Man♪

それが大きく響く中、階上よりメンバー登場!

Graham Gouldman、初期の10ccからずっとサポート・メンバーだったドラマーのPaul Burgess、’70年代、分裂後の10ccに加わったギタリストのRick Fenn、さらにMick Wilson、Keith Haymanという5人編成!音は期待できそうです。

Grahamはフェンダー・ジャズ・ベースを抱え、オープニングは初期の代表曲、The Wall Street Shuffle♪

ヴォーカルはMick Wilson、オリジナルのEric Stewartを思わせる優しい歌声を聴かせてくれます。

続いてMickはパーカッションへ、Paulのカウントからコーラス、大ヒット曲The Things We Do For Love♪(この曲はGrahamが歌いますが、EricやRolが歌っていた歌はたいていMickが歌っているようです。)

何度も日本に来ている10ccだけに、お客さんの手拍子も慣れたものです。

キーボードについていたKeithが前に出てきてベースを・・・

Grahamが歌う、Good Morning Judge♪、彼のベースはリズミカルでパワフルでした。

少しトークが入り、Just Like A Rolling Stone~♪と、I’m Mandy, Fly Me♪

「ラジオのDJが話していたことから作った・・・」と言うようなことを言って、Life Is A Minestrone♪

軽快な曲調でライヴでも定番ですが、これが出た当時は日本でもあまりミネストローネはポピュラーでなかったと思います。(笑)

Rickのギターをフィーチャーして、Art For Art’s Sake♪、これもライヴの定番でしょう。

再びKeithが前に出てきて、今度はギター、そしてノリのいいSilly Love♪、ハードな演奏で、Graham、Rick、Keithと3人合わせてポーズをとってのプレイでした。

続いてはこれも定番のリズミカルに始まるThe Dean And I♪、ここでもRickのギターが印象的です。ややムードは一転してアルバムBloody TouristsからFrom Rochdale To Ocho Rios♪、Mickのパーカッションも心地よくトロピカルなムードを出していました。

そして・・・

コーラスのイントロ、場内歓喜!

I’m Not In Love♪

ドラマーのPaulがパーカッションへ、Mickは歌に専念!

ここで感動的だったのは、間奏部分でGrahamがベースであの音を出していたことでした。!!

Eric Stewartの歌でなくても、場内はウットリとした気分でした。・・・

で、ライヴもクライマックス、Deadlock Holiday♪

Grahamが歌っているナンバーということで、やはり締めはこれで・・・「トロピカル・ラヴ」という邦題で日本でもヒットしただけに場内も盛り上がっていました。

ここで終わりと思いきや、Grahamは、Rick、Mick、Keithを中央に呼んで、アカペラで、Donna♪

正直言って、ふざけた感じのこの歌は好きではなかったのですが(苦笑)Mickを中心とした今回のアカペラでのヴァージョンは最高!!

わざとコミカルな動きをしていました。(笑)

再びメンバーは定位置に、そして軽快なリズムで、Rubber Bullets♪

ここでは場内総立ちに!!サビの部分は一緒に歌っていて大盛り上がり、楽しい10ccワールドはこれにて幕となりました。・・・

IMG_2431

2.5ccなどと皮肉を言う人もいましたが、Grahamが、The Things We Do For Love♪以外の自分が歌っていない曲をMickに歌わせていたことで、却ってこれは今の10cc!と感じました。!

さらにはRick Fenn、Paul Burgessという10ccと一緒にやってきた人たちがいる、というのも強みでしょう。!!

さてGraham Gouldmanといえば、The Mindbendersのメンバーとしても、そしてBus Stop♪、For Your Love♪の作者としても名の知れた人ですが、今回時間の関係もあってか、それらは歌われませんでした。(歌っていることもあります。・・・)

またそれは次回の楽しみに、と思っております。・・・