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共同通信社刊 あめりかん☆ぱい佐藤直人編・著『ビルボード年間チャート60年の記録 1955-2014』は、4月上旬発売予定です。表紙画像や中身についてはすでに決定していて、現在最終チェックの段階ですので正式発売日が決まり次第ご紹介します。
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3/7付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位は、イマジン・ドラゴンズのセカンド・アルバム『Smoke + Mirrors』です。3曲の大ヒット曲が収録された前作『Night Visions』に続いてのアルバムだけに、初登場で1位にランクされました。195,000EAUで、実売は172,000枚のセールスでした。すでに250万枚のセールスを記録している前作『Night Visions』(最高位2位)も登場129週目にして先週の46位から20位にアップしています。
今週のTOP10内の初登場はイマジン・ドラゴンズの1枚だけでした。
2位は先週の初登場1位からダウンしたドレイクの『If You’re Reading This It’s Too Late』。2週合計で624,000枚のセールスは、今年のセールスではテイラー・スウィフト『1989』(2015年累計753,000枚)に次いで2位のセールスとなっております。
その『1989』は5位から4位にアップしました。このほどテイラー・スウィフトはIFPI(国際レコード産業連盟)が発表した2014年ワールドワイドでのTOP10アーティストで見事に第1位に輝きました。これは2014年1年間に販売されたアルバム、シングルの全セールスの合計で、CD、LP、ストリーミングすべての合計になっています。『1989』は全世界で860万枚のセールスだったとか。これはアーティスト別の集計なのでテイラー・スウィフトが1位となりましたが、もしサウンドトラック『Frozen』(『アナと雪の女王』)を1アーティストとするとこれが第1位だったそうです。TOP10アーティストは以下の通りです。
1. Taylor Swift
2. One Direction
3. Ed Sheeran
4. Coldplay
5. AC/DC
6. Michael Jackson
7. Pink Floyd
8. Sam Smith
9. Katy Perry
10. Beyonce
今週はグラミー賞スペシャルで2/16にCBS-TVで放映された『Stevie Wonder: Songs In The Key Of Life – An All-Star Grammy Salute』の影響で2枚のアルバムが久しぶりにアルバム・チャートに登場しました。
まず、40位に再登場したのが『The Definitive Collection』(最高位35位)です。スティーヴィー・ワンダーのアルバムのTOP40入りは2005年11月19日付(『A Time To Love』30位)以来です。さらに『Songs In The Key Of Life』が48位に再登場。こちらは1976年から1977年に14週間第1位を記録。1000万枚以上のセールスを記録し、グラミー賞最優秀アルバムも受賞しました。
2/25にイギリスのBRITアワードの授賞式がありましたので結果をご紹介します。
BRITISH MALE SOLO ARTIST: Ed Sheeran
BRITISH FEMALE SOLO ARTIST: Paloma Faith
BRITISH GROUP: Royal Blood
BRITISH BREAKTHROUGH ACT: Sam Smith
CRITICS’ CHOICE: James Bay
BRITISH SINGLE: Mark Ronson ft. Bruno Mars / Uptown Funk
MASTERCARD BRITISH ALBUM OF THE YEAR: Ed Sheeran / x
BRITISH PRODUCER OF THE YEAR: Paul Epworth
BRITISH ARTIST VIDEO OF THE YEAR: One Direction / You & I
INTERNATIONAL MALE SOLO ARTIST: Pharrell Williams
INTERNATIONAL FEMALE SOLO ARTIST: Taylor Swift
INTERNATIONAL GROUP: Foo Fighters
GLOBAL SUCCESS: Sam Smith
ところで、IFPIはこれまで各国で異なっていた発売日を今年の夏から全世界統一すると発表しました。アルバムでは、イギリス、フランスが月曜日、アメリカが火曜日、日本が水曜日、オーストラリア、ドイツが金曜日に発売されていました。その結果違法ダウンロードが横行して売り上げ低下の要因のひとつになっていたため、今回発売日を金曜日に統一するとのことなんです。ビルボードは月曜から日曜の集計結果を木曜に発表してきました。今後アルバムの発売日が金曜日になるとこの方法では発売第1週が3日間の集計ということになり、初登場1位が減る傾向になると思われますが、集計期間をどうするかはまだ未定のようです。
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3/7付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週の第1位はマーク・ロンソン・フィーチャリング・ブルーノ・マーズの「Uptown Funk!」です。これで8週連続第1位となりました。ストリーミング、オンデマンドで6週連続第1位、エアプレイは5週連続第1位です。デジタル・セールスも今週1位に返り咲いて8週目の1位となりました。これでHOT100の集計要素の3部門すべての1位が4週目となりました。3冠達成は史上3曲目で3冠を4週間達成したのはこの曲が初めてです。
マーク・ロンソンがなかなか1位から下がりそうにありませんが、2位のエド・シーランも粘っています。今週も『Thinking Out Loud』は第2位でこれで6週連続2位となりました。デジタル・セールスで1位から3位に下りましたが、ストリーミング、ラジオ・ソングスは2位のままです。
6位には4位から下がった「FourFiveSeconds」リアーナ&カニエ・ウエスト&ポール・マッカートニーですが、今週この曲がラジオ・ソングス・チャート(旧HOT100エアプレイチャート)で13位から10位に上がりました。このチャートは1990年12月にスタートしていますが、これでリアーナは23曲目のTOP10入りとなり、マライア・キャリーとならんで歴代1位タイとなりました。2位は18曲でリル・ウェイン、3位が17曲でジェイ・Z、リュダクリス、T-ペイン、アッシャーとなっています。カニエ・ウエストは12曲目、ポール・マッカートニーは初のTOP10入りでした。
下の方では、最高位43位からダウンして45位に、カントリー・エアプレイ・チャートで1位になったトーマス・レットの「Make Me Wanna」が入っています。この曲はデビュー・アルバム『It Goes Like This』に収録されていて、「It Goes Like This」、「Get Me Some Of That」に続いて3曲目の1位なんです。ということで、このチャートでデビュー・アルバムから3曲の1位を出したのは男性ソロでは1993年のクレイ・ウォーカー以来2人目でした。なお、グループではフロリダ・ジョージア・ライン、ブルックス&ダン、ザック・ブラウン・バンドがデビュー・アルバムから4曲の1位を記録しています。
今週の51位に初登場したのが、テイラー・スウィフトの「Wonderland」です。この曲デジタル・セールスで9位に初登場したのですが、アルバム『1989』には収録されていません。が、iTUNESでは『1989』のデラックス・エディションが発売され、この曲と「You Are In Love」、「New Romantics」の3曲が追加収録されました。こちらからのカットということで、一般小売店でも今後この曲を含むCDは発売されないのでしょうか。とにもかくにもこれでテイラー・スウィフトは67曲目のHOT100ヒットとなりました。
ところで、先週アルバムから5曲が初登場してHOT100ヒット曲が80曲となったドレイクですが、今週何とさらに5曲初登場してHOT100登場が85曲となりました。さらに、今週は14曲が同時にHOT100にランクされ、あのビートルズと並ぶ同一アーティストによる同時チャートイン記録歴代1位タイとなりました。2013年10月12日付でアルバム『Nothing Was The Same』発売時に12曲同時チャートインがありました。今回は10曲がアルバム『If You’re Reading This It’s Too Late』からで4曲が他のアーティストの作品にフィーチャリングで参加しています。これがR&Bヒップホップ・ソングス・チャートでは21曲が同時にチャートインしています。アルバム収録曲17曲すべて登場しました。R&BではTOP50のうち21曲がドレイクの曲になっています。
HOT100登場曲数TOP10アーティストは以下のとおりです。
1位 207曲 Glee cast
2位 125曲 Lil Wayne
3位 108曲 Elvis Presley
4位 91曲 James Brown
5位 85曲 Drake
6位 83曲 Jay Z
7位 74曲 Ray Charles
8位 73曲 Aretha Franklin
9位 71曲 Beatles
10位 67曲 Elton John
10位 67曲 Taylor Swift
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/iscb002285172
マドンナの13枚目となるスタジオ・アルバム『Rebel Heart』が3/10に発売になりますが、こちらからの先行シングル「Living For Love」が早くもダンス・クラブプレイ・チャートで1位になりました。これでこのチャートでは44曲目の1位となり、もちろんこのチャートでは2位を大きく引き離す1位独走中なのですが、ビルボードのすべてのシングル・チャートでの最多1位獲得曲数に並びました。もう1人はカントリー・ソングス・チャートで44曲の1位を誇るジョージ・ストレイトです。ジョージ・ストレイトは1982年から2009年で記録しました。マドンナはこの曲をグラミー賞やBRITアワードのステージでもパフォーマンスしていました。