昨年、聖地とも言えるロンドンのRoyal Albert Hallにて生誕70周年記念公演を行なっていたEric Clapton♪
来月には名盤Slowhandと同じくGlyn Johnsとコンビを組んだ新作I Still Doをリリース予定!!
70を過ぎ、まだまだ勢力的に活動を続ける中、2年ぶりの来日公演は日本での聖地といえる日本武道館!!
但し今回はここで5回のみということもあり、日本全国からファンが集結しているようです。
初日の4月13日、桜もほとんど散った北の丸公園の超満員の日本武道館
開演予定時刻を数分回ったところでライトダウン!
ブルーのオープンシャツをラフに羽織ったEric Clapton、メンバーとともに登場!!
「コンバンワ」と一声・・・
ストラトキャスターを抱え、J.J.CaleのSomebody’s Knocking♪でスタート!!
近年はオープニングが多いようで、新作にも収録予定!!
今回はキーボード(主にエレクトリック・ピアノ)にChris Stainton、ベースがDave Bronze、ドラムスがHenry SpinettiといったECとは共演の多いメンバーに・・・
ギター、ヴォーカルでソロとしての来日公演でもお馴染みのAndy Fairweather Low
そしてキーボード(主にハモンドオルガン)とヴォーカルで、前回の日本公演ではHow Long♪の熱唱で感動を呼んだ、全米ヒット・チャートのファンにはお馴染みのPaul Carrack
さらに今回はオールドタイム・ミュージックの第一人者といえるDirk Powellがアコーディオン、マンドリン等で同行!!
女性シンガーは2人(Michelle John、Sharon White)、総勢9名の凄腕揃い!!
さすがに演奏も安定して1曲目から各メンバーのソロもフィーチャー、最後は勿論、ECのソロ、冴えわたっていました。!!
2曲目はKey To The Highway♪、ここではChrisのピアノも軽快に、バックのスクリーンには人の動く影・・・
そしてパワフルな音からHoochie Coochie Man♪
ECのコンサートではお馴染みのナンバーが続きますが、Dirkのアコーディオンも効果的です。
ECがPaul Carrackを紹介!!
但し歌ったのは彼のヒット曲ではなく、シャッフル調のブルース、Next Time You See Me♪でした。
さてECはレゲエ風なカッティング!!
多くのファンは何かを察します。(笑)
そう勿論、I Shot The Sheriff♪
女性シンガー2人の声も効果的、後半ではECがたっぷりとストラトでソロを聴かせました。
ステージは一転、ECは椅子にかけて、定例となったUnpluggedのセットで曲はCircus♪
Tears In Heaven♪同様、幼くして転落死した息子のことを歌った歌・・・
悲劇の後、Circus Left Townとしてライヴで歌われ続けていて、アルバムPilgrimで正式に収録されたナンバー!!
久々に聴いた気がしますが、それだけ気分も落ち着いてきたのかもしれません。
続いてNobody Knows You When You’re Down And Out♪
Unplugged以降、すっかりアコースティックのパートでの定番、そんなこともあってか、場内からは手拍子!!
Dirkのマンドリンも心地よく響きました。・・・
そして曲はBob DylanのI Dreamed I Saw St.Augustine♪
新作に収録予定とのこと、Dylanのナンバーをよく取り上げるECですが、ここではシンプルに軽快に!!
むしろ今のDylanが歌った方が何の曲かわからなかったでしょう。(笑)
さてここで「友人を紹介する、若いEdだ・・・」と・・・
登場したのは、何とEd Sheeran!!
ちょうど訪日中だったよう、ギターを抱え、ECの横に座り、曲はECの新作に収録予定のI Will Be There♪
Ed自身も少し歌います。
続いてECはドブロ(?)に持ち替え、音を響かせ、やはり新作収録予定のCypress Grove♪
そして今度はセミアコースティックに持ち替え、アコースティック・ギターを抱えたDirkがカントリー・フレイバーたっぷりに歌うSunshine State♪
ECとEdがバック・アップ、Ed Sheeranはここで下がりました。・・・
次はスポットはAndyへ・・・
彼が歌うGin House♪、ECのステージでよく歌うナンバー!!
Andy自身、ギターを力強く鳴らし、最後はECがソロを聴かせました。
ここでまた一転、ムードのあるメロディ・ラインへ、ファンは分かっています。(笑)
勿論、Wonderful Tonight♪、バックのブルーの色も効果的でした。
そして躍動感あるギターが奏でられ、バックのスクリーンも艶やかにCrossroads♪
Robert Johnsonの~というよりCream時代からECのテーマ曲のようなもの!!
水を得た魚のように力強いプレイ!!
そしてスローダウンといった感じで同じくRobert JohnsonのLittle Queen Of Spades♪
ここではAndyと女性2人は下がっていますが、それ以外のメンバーのソロもフィーチャー!!
Dirkのアコーディオンも印象的でした。
ライヴもクライマックス!!
・・・ということでお馴染みのイントロから、Cocaine♪
客席は大人しいとはいえ気分は最高潮!!
ECはたっぷりソロを聴かせ、Chrisもピアノ・ソロ!!
”Cocaine!” ”Thank You!”
いつものコール・アンド・レスポンスでいったん終了となりました。
・・・
アンコールに登場!!
曲はChrisの作品であるHigh Time We Went♪
歌うはPaul Carrackですが、この数年、ECのアンコール・ナンバーに定着したようです。
ECはギターをたっぷり聴かせ、約1時間50分のステージは幕を閉じました。
2時間弱ということで、決して長くはなく、他のメンバーが歌った歌が4曲ある一方で、Layla♪がなかったり・・・
物足りなさを感じたファンもいたかもしれません。
しかしDirk Powellの参加もあって1曲1曲の完成度が高く、さらにはEd Sheeranのゲスト参加といったおまけ付き!!
改めて考えると素晴らしいコンサートでした。!!
さて今回4曲披露した新作I Still Doも楽しみですし、もうすぐ日本武道館での100回目のコンサートを迎えるとのこと!!
その時には、是非、Crossroads Guitar Festivalのような大きなコンサートをこの日本の聖地で期待したい!!
心からそう思っています。!!