まさに英国の吟遊詩人といったAl Stewart♪
‘70年代後期はポップなヒットも連発、来日公演も行われました。
今回久々の来日公演はBillboard Liveにて、アコースティック・デュオでの公演です。
5月6日(金)のセカンド・ステージ!!
開演予定時刻21時30分を回り、カーテンが締まり、ライトダウン!!
ラフにシャツを来た初老の紳士(?)がギターを抱え登場!!
”Hello!”と一言、ギターをかき鳴らし歌い始め、お馴染みの声!!
そう、この紳士がAl Stewartです。\(^o^)/
オープニングが多いHouse Of Clocks♪を短く歌い・・・
「誰かフルートを吹いてくれないか!?・・・」
そこにMarc Macisso登場!!
今回は彼と2人でのライヴ、MarcはIan Andersonの格好を真似て笑いを誘い、そして2曲目のAntarctica♪では彼のフルートがフィーチャー!!
続いてAlの軽快なピッキングからFlying Sorcery♪
ここではMarcはパーカッション、そしてハーモニカと大活躍!!
「このハーモニカは日本製、Marcは社長さんからプレゼントされたんだよ。自分のギターも日本製、さすがに日本製のピアノはプレゼントしてくれないよ。・・・」
そんなことを言って、曲はThe Palace Of Versailles♪
AlのギターとMarcのサックスだけですが、重厚な雰囲気が出ていました。
「35年前に来た時は、言葉に気を遣ったけど、今は皆さんがもっと英語をわかってくれている。あと35年後ならもっと・・・でも自分は105歳だよ。!」
そんなことを言って笑いを誘い、人気曲のOn The Border♪
Marcはボンゴ、そしてAlのギターでもラテン調に!!
「Django Reinhardtを知っているかい?・・・」
ギターを真似て、歌い出したのは、Night Train To Munch♪
ライヴではよく歌われるようですが、Alのノスタルジックな歌に、Marcはサックス、ハーモニカを使い分けていました。
「ギターのPeter Whiteと書いた曲だよ!!」
大ヒット曲のTime Passages♪
場内も大喝采、Marcのサックスも良いところに入り!!
Alは歌詞にJapanを付け加え、そしてここではバックのライティングも効果的でした。
「StonesのBrian Jonesのガールフレンドのことを歌った歌、彼は1969年に亡くなってしまい、Stonesと親しくなったのはそれからだけど・・・」
そんなことを言って、Gina In The Kings Road♪
今回、アコースティック・ギターですが、ロック色の強いナンバー!!
Alは力強く歌い、なんと最後にShe Loves You♪を入れ、その後でBrianのギターも真似ていました。
続いてアルバムYear Of The CatからのMidas Shadow♪
今回シンプルな編成ながらサックスも効果的です。
Marcがフルートを吹く中・・・
「次のアメリカ大統領候補、Trumpは酷いよね。1921年の大統領、・・・」
曲はWarren Harding♪
第29代アメリカ大統領で第一次大戦後の1921年にワシントン会議を行ったにも関わらず在任中に亡くなった人、ただこの曲は明るく軽快に響いていました。
ここでMarcにスポット、Alは下がって、曲はお馴染みのFever♪
バックは打ち込みの音、フルートとサックスだけでなく、歌も少し披露しました。
Alが戻り、ギターを奏で、お馴染みの曲調へ・・・
勿論、Year Of The Cat♪
シンプルな編成でもやはりAlの歌で場内大喝采!!
フルートを吹いていたMarcはやはり後半はサックスへ・・・
Alのギターとの掛け合い、そして最後は客席に降りて熱演!!
大盛り上がりの中、いったん終了となりました。
・・・
アンコールは2人で登場、ワルツ調のKatherine Of Oregon♪
ただ途中で歌詞を忘れて「年を取ったからねぇ」と苦笑い(^_^;)
Marcのハーモニカも効果的に、この曲でAlとMarcの楽しいステージは幕を閉じました。
70歳を過ぎ、さすがにお若くはありませんが、Marcさんとの凸凹コンビでの楽しいステージで健在ぶりを見せてくれたAl Stewart♪
今回も何曲かは2000年代になってからの曲ですし、アルバムYear Of The Catを中心にヒット曲は勿論、またWarren Harding♪などはまさに今の時代に必要な歌!!と思っています。
35年後はオーバーですが(笑)・・・これからも元気で、また近いうちに日本公演も!!と願っている次第です。