Yes@オーチャードホール(ネタバレ注意!!)

2015年6月27日、Yes唯一のオリジナル・メンバーであり、バンドの権利を持っていた・・・

Chris Squireが急逝・・・

当然のことながら、存続は危ぶまれましたが、かつてサポート・メンバーとしてYes来日公演にも参加したChrisの愛弟子ともいえそうなマルチ・プレイヤー、Billy Sherwoodをベース奏者として活動を続行!!

そして2年ぶりの日本公演!!

(2年前、Chrisは健在でした・・・)

初日は11月21日(月)渋谷のオーチャードホールです。

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開演予定時刻19時を回ったらライトダウン

ステージ中央にはスクリーンが・・・

そして、Chrisの写真が・・・

バックにはアルバムTormato収録のChris作のバラードOnward♪が流れ・・・

目頭が熱くなってきます。

Chris Squire (1948-2015)

ここで拍手喝采となりました。

・・・

ここから一転、BGMとしてThe Young Person’s Guide To The Orchestra♪(青少年のための管弦楽入門)が流れる中、メンバー登場!!

Steve Howeを中心に演奏がスタート!!

1曲目はアルバムDramaからMachine Messiah♪

キーボードはGeoff Downes、ヴォーカルその他がJon Davison、そしてベースがBilly Sherwood

ドラムスは・・・

これがAlan Whiteではない!!(Jay Schellenとのこと・・・)

少し不安も感じながらもパワフルに大作でオープニング!!

Jonはアコースティック・ギターもプレイします。

続いてGeoffのキーボードも軽快にWhite Car♪

そして壮大なイントロから、Tempus Fugit♪

これはChrisのベース・ラインが中心となる曲!!それをBilly Sherwoodが完璧に!!バックのスクリーンにYESの文字!!

Dramaからの3曲を終え、Good Evening!~とJon、マイクはSteveへ

「最初にChrisに敬意を表して、写真を映したよ・・・今回のベースはBilly Sherwoodだ!!・・・ドラムスはAlan Whiteだけど、長い間叩けないので、Jay Schellen!!・・・」

そんなことを言って、リュートを抱えたSteveの姿から、勿論、I’ve Seen All Good People♪

Your Move♪の部分ではJonの歌にBillyのハーモニー!!

バックのスクリーンにはYessongsのジャケットの画像・・・盛り上がって、Steveがエレクトリックに持ち替え、All Good People♪へ・・・

やはりこれはYes!!と実感です。

曲はPerpetual Change♪、ハードなSteveなギター、そして軽快なBillyのベース!!

続いて、お馴染みギブソンのセミアコースティックを抱えたSteveの前には固定されたアコースティック・ギターとペダルスティール・・・

もう何か分かります。Steveのアコースティック・ギターから・・・

And You And I♪

途中、ペダルスティールの音で盛り上がって、その後、再スタートのところではBillyがハーモニカ!!これもChrisと同じ!!嬉しくなってきます。

そして前半最後は・・・Heart Of  The Sunrise♪

Chrisがフィーチャーされていたベースの部分がBillyが!!

叙情的なJonの歌も、Geoffの軽やかなピアノも・・・

ドラマチックにエンディング!!

ここで20分の休憩となりました。

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後半はアルバムTales From Topographic Oceans(海洋地形学の物語)からとの予告もあり・・・

メンバーが戻ってきて、バックにはそのアルバム・ジャケットの画像・・・

1曲目のThe Revealing Science Of God (Dance Of The Dawn)♪

お経をあげるようなJonのヴォーカルでスタート!!

何せ20分もあるナンバー、ドラマチックな構成で、バックのグラフィックの映像も効果的!!

また長い曲とはいえ、場内は馴染んでいるファンが多く、アップ・テンポとなる部分では大いに盛り上がっていました。!!

大作の後、Steveがアコースティック・ギターを抱えて登場!!

お馴染みのコーナーですが、今回はいつもと違い、やはり同アルバムの中のThe Ancient (Giants Under The Sun)♪の一部であるLeaves Of Green♪

ここではJonも歌で加わりました。

続いてもう1曲、Ritual (Nous sommes du soleil)♪

バックにはピラミッドの画像、ドラマチックなプレイ、さらにバックの水の流れる映像は効果的です。

SteveそしてBillyのプレイも熱が入って来たところへ・・・

ドラム・セットのところに人影が!!

Alan White!!

Ritual♪のドラム・ソロのところで登場!!

このアルバムTales From~から正式メンバーとなったAlanだけに思いも格別!!

この曲もさらにパワー・アップ!!

大盛り上がりで、ここで終了となりました。・・・

アンコールは、Steveのお馴染みのカッティングから、勿論・・・

Roundabout♪

ドラムスはAlan!!

Jayはタンブリンを叩いています。

Geoffのキーボードも軽快にSteveのプレイも冴え渡っていました。

そしてStarship Trooper♪

ドラマチックな構成で最後の盛り上がり!!

そう、あのライヴ・アルバムの最高峰、Yessongsもこの曲で締められていたのです。!!

ドラマチックに大演壇!!

最後はAlanもJayも入った6人が整列!!

観客全てが自然にスタンディング・オベーション!!

まさに少しの不安が大感動と変わった!!

そんな2時間半でした。!!

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今回のこの日の公演、はっきり言うと2階席より上には、お客様はほとんどいませんでした。

勿論、それは中心人物であったChris Squireがもういないからであり、自分も含め今回来ている人のほとんども不安と心配の念を抱いていたと思います。

・・・ですが、それは先ずまるでChrisが乗り移ったかと思われるBillyのプレイ、そして途中から戻ってきたAlan等によって見事履がえされました。!!

勿論、並ならぬテクニシャン揃いとはいえ、音楽の持つ無類のパワー!!

それを改めて実感した、本当に素晴らしいコンサート!!

これからもできる限りずっと・・・そう心から願う!!

そんな一夜でした。!!