数年前に引退を示唆したRobert Frippですが・・・
何と2014年に、第8期としてのKing Crimsonを復活!!
トリプル・ドラムス、さらには初期のメンバー、Mel Collinsが復活!!
7人編成の強力布陣で、2014年よりThe Elements Of King Crimson Tourと題されたツアーを敢行!!
そして2015年12月、King Crimsonとして、12年ぶりの来日公演!!
12月7日、オーチャードホール公演よりスタートです。!!
・・・
12月7日(月)の初日のオーチャードホール公演、12月21日(月)の名古屋国際会議場センチュリーホールでの最終公演に参加しましたが、主に最終日のセンチュリーホール公演について投稿させていただきます。
撮影録音禁止は勿論、さらには開演中は携帯電話等の電源を切ること、曲間入場のみ、といつも以上に厳しい体制の中、19時を10分ばかり回ったところで、ゆっくりとライトダウン、メンバー登場!!
ステージ前方には3台のドラムセット!!
向かって左から、’90年代からのメンバーのPat Mastelotto
続いて、R.E.M.でも活躍したBill Rieflin
数々のセッションで知られ、King Crimsonにもセカンド・ドラマーとして参加したGavin Harrison
ステージ後方上段には、左から、30数年ぶりに復帰したMel Collins
’80年代に復活したKing Crimsonを支えたTony Levin
King Crimsonのメンバーとは長い交流のあるJakko Jakszyk、ファースト・アルバムのジャケットがプリントされたギターを抱えています。
そして・・・右端に御大、Robert Frippです。
BGMに合わせて、Mel Collinsがプレイ、ライヴ・アルバムにも収録されているWalk On: Monk Morph Chamber Music♪、各メンバーのウォーミング・アップといったところでしょう。
GavinとPatの刻むリズムより本編スタート!!
Lark’s Tongues In Aspic, Part One♪
トリプル・ドラムスにTonyはスティック・ベース、緊迫感のある演奏!!そしてRobert Frippのギターがフェイドイン、場内大歓声です。
そしてオリジナルではストリングスの部分はMelのフルート・ソロ!!
ここで「君が代」が・・・
・・・確か初日にもプレイされていて、その時は気付かなかった人も多かったのですが、最終日では歓声が上がりました。
1曲目から大作、続くようにMelのサックスもフィーチャーされ、Pictures Of A City♪
Jakkoの声はGreg Lakeに似ているところもあり、更には日本では初めて披露されるだけに感激です。
静まりかえったところで「ヘイワノ~」と、Jakkoは日本語で!!
同じアルバムIn The Wake Of Poseidon収録のPeace – An End♪
静けさを破るように、トリプルドラムスが動き出し、Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind) I♪
ここでもMelが活躍!!途中、Jakkoの歌で、Meltdown♪、Tonyがコーラスを付け、再びドラムス中心のRadical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind) II♪が続き、そのまま曲は、Level Five♪
Adrian Belew在籍時のナンバーですが、躍動感ある演奏で大迫力です。!!
で、ここで、感動的なイントロ!!場内歓喜!!
Epitaph♪
恐らくKing Crimson史上、最人気曲の一つ、日本にも初披露!!
歌はJakkoですが、Billがキーボードをプレイして、ほぼ完璧に再現、ほとんど静止しているRobert Frippも印象的でした。
ドラムス中心のHell Hounds Of Krim♪に続いて、打ち込みの音から、The ConstruKction Of Light♪、これもAdrian時代の曲ですが、トリプル・ドラムスで大迫力、Melのプレイも効果的、本来歌が入るところで一転、A Scarcity Of Miracles♪、こちらはJakkoの歌がフィーチャーされたナンバー、今回のセットでは馴染みが薄いでしょうが、メロディアスなナンバー、新しいライヴにも収録されているBanshee Legs Bell Hassle♪をブリッジにして、Easy Money♪
John Wettonのソロ公演で聴いたことはありますが、King Crimsonとしての演奏は格別に感じました。
力強い演奏に続いて、Jakkoの歌をフィーチャーしたThe Letters♪
同じアルバムIslandsからSailor’s Tale♪
Melのプレイをフィーチャー、彼が在籍時のナンバーだけに、現King Crimsonの定番になっているようです。
迫力のあるプレイが続き、コンサートもクライマックスへ・・・
そこで、お馴染みのイントロ、場内絶叫!!
Red♪
Adrian Belew在籍時にもずっとプレイされていただけに、King Crimsonのテーマ曲とも言えそう、(初日はプレイされず・・・)間奏の部分ではRobertとTonyの掛け合いも感動的、Melのプレイもフィーチャーされます。
そして、感動は続き、静かなイントロが・・・
Starless♪
こちらもJohn Wettonで聴いたことはありますが、歌はJakkoとはいえ、まさに感涙!!
Robertが奏でるギターから間奏部分へ、色々な音が入っていて、特にPatが色々叩いていたのが印象的、そして照明が赤一色に、再び全員でのプレイ、感動のフィナーレとなりました。
ここで自然に場内一斉に、スタンディング・オベーション!!
何と厳しいチェックの中で、Tonyが合図をするこの時だけ撮影OKとのことでした。(笑)
アンコールはメンバー7人登場して、Gavinのドラムスから・・・
The Court Of The Crimson King♪
Jakkoは叙情的な歌、PatとGavinでリズムも完璧に再現、そしてMelが叙情的にフルート・ソロ・・・ドラマチックにエンディング!!
そして効果音から・・・
21st Century Schizoid Man♪
謂わばKing Crimsonのテーマ曲!!
ここではRobert Frippも目立っていたよう、間奏ではMelのサックスがフィーチャー、そしてGavinのドラム・ソロ!!
最後は音の洪水!!といった感じで、グランド・フィナーレ!!
再びスタンディング・オベーション、ステージを後にするRobert Frippの笑顔が印象的でした。・・・
’81年に復活して以降は日本にもコンスタントに来ていたKing Crimson♪
12年ぶりの来日公演である今回の公演は、今までプレイされなかった初期のナンバーを十分に堪能でき、感動の2時間20分!!
ただ今回は参加していないものの、’80年代以降、King Crimsonを支え続けてきたAdrian Belewのことも決して侮れないでしょう。
最初の結成からは50年近く過ぎたKing Crimsonですが・・・
「音楽も時代に応じて進化するものである!!」
それを十分に実感した最高のコンサートでした。!!