’80年代後期より、All Starr Bandを率いて、ツアーを行っているRingo Starr!!
それぞれバックをつとめるミュージシャンのヒット曲も聴こえるということで、Beatlesファン、Ringoのファンだけでなく、洋楽ファンには楽しみなのですが、なかなか来日してくれませんでした。
それが今回、何と18年ぶりに実現!!
しかも4回の来日公演は全て、1階はオール・スタンディングのライヴ・スペースです。!
初日は2月25日のZepp Tokyo
定刻19時を過ぎたら、ライトダウン!
先ずAll Starr Bandのメンバーが登場!!
ステージ左から、元SantanaでJourneyの最初のリーダー格だったGregg Rolie
Billy Joel Bandのサックス奏者としてお馴染み、Ringoのバンドでは仕切り役のMark Rivera
TOTOの、と言うまでもなく、今回のメンバーでは日本で一番馴染みのSteve Lukather
元Mr.MisterのRichard Page
第2期All Starr Bandの時に最初に参加したTodd Rundgren
そしてもう一人、2008年から参加しているドラマーのGregg Bissonette
このメンバーが勢揃い!
Ringo Starr!のアナウンスで、Ringoも元気よく登場!!
Matchbox♪でスタート!
サングラスをかけ、黒のジャケットのRingo、72歳ですが、元気です。
2曲目はMarkのサックス、そしてメンバーのコーラスから始まる
It Don’t Come Easy♪
思えば、’89年のAll Starr Bandの初来日公演はこの曲でスタート、そんな代表曲です。
(考えてみれば、その当時のメンバー、もう4人が居ないのです。・・・)
「新作Ringo 2012から・・・」と紹介して、Wings♪
レゲエ調のセルフ・カバーとなっています。
さてRingoはドラム・セットへ、
All Starr Bandの一番手はTodd Rundgren
今回のメンバーの中でも一番、Beatlesフリークと言える人でしょう。
曲はアルバムSomething/AnythingからI Saw The Light♪
Richard Pageのコーラスも印象的です。
次はキーボードのGregg Rolie
「ウッドストックでプレイして、以来昨年久々にやった・・・」とEvil Ways♪
そう、Santanaのオリジナル・シンガーでもあるのです。
Santana初来日時、彼は脱退していたので、恐らく日本初披露でしょう。
そしてCarlos Santanaのパートを弾くのは!Steve Lukather!
そのSteveが歌うは、Rosanna♪
Bobby KimballのパートはMark Riveraが歌います。
彼はサックスだけでなく、パーカッション、キーボードも担当
後半はたっぷりとSteveのギター・ソロを聴かせます。
そして彼が「古くからの友人で上手いシンガー」と紹介したのがRichard Page
場内はやや暗くなって、耳馴染みのイントロが・・・
Kyrie♪
そのまま’80年代へタイム・スリップ!そんな気分でしょう。
Ringoはドラム・セットを離れ、「最初に書いた曲・・・」
少しキーボードを弾いて始まったのが、Don’t Pass Me By♪
メンバーもコーラスをつけ、楽しい雰囲気!
Todd Rundgrenはハーモニカを吹いていました。
そのToddがステージ中央で自らパーカッションを叩きながら
Bang The Drum All Day♪
第2期のAll Starr Bandでもやっていましたが、Ringo、Gregg Bissonetteとトリプルでパワフルです。!
Ringoはそのまま歌うはBoys♪
初期のBeatlesがプレイしたナンバーではToddがリード・ギターを弾いていたようです。
またRingoは前に出てきました。
「もしこの曲を知らない人がいたら、その人は間違った場所に来たことになる・・・」
そう言って、笑いを誘い、In The Town~♪と・・・
勿論、Yellow Submarine♪
場内ではウェイヴも起こり、ステージとのかけ合いも!
Ringoのコンサートならではの楽しい光景です。
そのRingoはGregg Rolieを紹介して引き下がるのですが、
曲はBlack Magic Woman♪
今回、Ringoが歌う歌以外では、一番有名かもしれません。
イントロからオリジナルの音で感激、ヴォーカルも勿論、オリジナル!
そしてギターはSteve Lukather!
後半、盛り上ってGypsy Queenへと続き、ここではドラマーのGregg Bissonetteが大活躍でした。!
(さすがにSantanaではないので、Oye Como Vaは続きませんでした。(笑))
盛り上ったところで、Ringoが戻ってきてHoney Don’t♪
続いて「これも新作から愛と平和の賛歌だ・・・」と紹介してAnthem♪
力強い歌で、まだまだ元気であることを示しているようで嬉しくなります。
今度はRichard Pageがアコースティック・ギターを抱え、最近リリースしたYou Are Mine♪
じっくり聴かせるいい歌、恐らくMr.Mister全盛期なら大ヒットしたでしょう。
「美しい歌だ!・・・」
そう言ったSteve Lukatherが客に盛り上がるよう始まったのがAfrica♪
最初はDavid Paichが歌っていたのですが、恐らくSteveはTOTOのナンバーならほぼ全曲歌えるのでしょう。
シーケンサーの音の部分は、Mark Riveraのサックス、
後半はメンバー全員で盛り上げ、Markのソロもフィーチャーされました。
再びSantanaナンバーを歌うはGregg Rolie、曲はハードなEverybody’s Everything♪
オリジナルのNeil Schonのパートを弾くのは、Steve Lukather!
奇しくも’80年代はライバルのように言われていただけに、興味深かったです。
続くRingoのI Wanna Be Your Man♪でもリード・ギターを弾いたTodd Rundgren
今度はUtopiaとしてリリースしたLove Is The Answer♪
England Dan & John Ford Coleyがカバー・ヒットさせたので、そちらで馴染みの人も多かったのでは!?
尚、Toddはここでは、ハンドマイク、Ringo以外でハンドマイクで歌ったのは彼だけです。
ステージではもう一度、Mr.Misterの世界、Broken Wings♪
Richard Pageはこのツアーで、かなり再評価されるように思います。!
前述の通り、今回のメンバーで日本で一番馴染みであるSteve Lukather
今度はHold The Line♪
これも最初は彼が歌っていたのではなく、どうせなら、99♪とか歌ってほしいと思いましたが、
やはりTOTOとして一番ヒットしている3曲を選んでいるのでしょう。
場内ではウケていて、Hold The Line!~と歌っている人も多かったようです。
ここからはRingoの世界!
先ず最初のNo.1ヒットのPhotograph♪
George Harrisonとの共作、奇しくもこの日はGeorgeの70回目の誕生日なのですが、
特にコメントはありませんでした。
軽やかにAct Naturally♪が続きます。
そして遂にBilly Shears!~
勿論、With A Little Help From My Friends♪
場内も最高潮、多くの人が、Do You Need Anybody~とか力の限り歌っています。
Ringo Starr!の掛け声の中、ピース・サインを示してRingoは引き下がりました。
バンド・メンバーはエンディングと同時に、All We Are Saying~と、Give Peace A Chance♪
近年ではPaulも歌っているようにBeatles関連の人のテーマ曲になってしまったようです。
Ringoはもう一度登場、場内を盛り上げ、再び去って行きました。
最後はAll Starr Bandのメンバーが勢揃い、
楽しい夢の2時間は幕、となりました。
前述の通り、Beatlesファン、Ringoファンだけでなく、洋楽ファンにはたまらない内容!
ようやくやって来てくれたAll Starr Bandですが、このような多くの人が楽しめてハッピーになるコンサートは・・・
もっともっとやってほしい!いつでも行きたい!
そんなことを痛感したまだ寒い2月下旬の夜でした。