2018/5/5 Billboard Chart

5/5付

★ドレイク、エルトンと並ぶ

★アリアナ・グランデ、唯一の記録をまた更新

★TOP10内初登場曲数ランキング

★同一アーティストTOP40内同時エントリー曲数

★TOP10内も新記録、タイ記録

★アヴィーチー、リエントリー

★52週以上登場が4曲目!

★テイラー、カントリーで久々のTOP10入り

★今年最高のストリーミング数、アルバム

★レゲエ・アルバム・チャート1位獲得枚数

 

5/5付。今週のビルボード・シングル・チャートから。

 


今週の第1位はドレイク。3週連続で「Nice For What」です。5360万ストリームスでストリーミング・チャートも3週連続第1位。デジタル・セールスは33,000ダウンロードで2位から4位。反対にラジオ・ソングスは27位から17位へ上がりました。ドレイクはこれで自身の1位獲得週数が合計34週となって男性ソロではエルトン・ジョンと並んで3位タイ、オール・アーティストでは8位タイとなりました。男性ソロの1位はアッシャー(47週)、2位はマイケル・ジャクソン(37週)です。オール・アーティストの歴代1位は79週でマライア・キャリーです。

 
第2位はこれで1位から落ちて3週連続2位のドレイク「God’s Plan」です。ストリーミングが2位から4位、デジタル・セールスが5位から6位、ラジオ・ソングスが3位変わらずとなっております。

 

そして第3位にいきなり初登場したのが、アリアナ・グランデの4枚目のスタジオ・アルバム(タイトル未定)からのファースト・シングル「No Tears Left To Cry」です。9曲目のTOP10ヒットとなりました。オーストラリアでは初登場第1位。初の第1位とのことです。10万ダウンロードでデジタル・セールス初登場第1位、ストリーミングは初登場第5位、ラジオ・ソングスは35位に初登場しました。これで4枚のアルバムのファースト・シングルがすべてHOT100でTOP10内に初登場という、アリアナ・グランデ唯一の記録を更新しています。以下のとおりです。

 

* The Way (2013) 10位初登場 アルバム『Yours Truly』
* Problem (2014) 3位初登場 『My Everything』
* Dangerous Woman (2016) 10位初登場 『Dangerous Woman』

 
この曲のデジタル・セールスは10万とお伝えしましたが、これはドレイクの「God’s Plan」が2/3付で記録して以来の10万超でした。次に10万ダウンロードを記録するのに12週間も空いたことはこのチャートが2006年1月に初めて10万超ダウンロードの曲が誕生して以来最長ブランクでした。ちなみにチャートは2004年10月にスタートしていますがスタートから63週間は10万超はありませんでした。デジタル・セールスは急に廃れています。今後もこの傾向は続くようです。ちなみにストリーミングはまだまだ増加傾向です。ストリーミングといっても定額制、広告付無料、プログラムされたチャンネルに分かれています。ビルボードでは7/14付からそれぞれのストリーミングのウェイトを変更するとのことでした。

 

アリアナ・グランデはこの曲でTOP10内初登場が6曲目となりました。TOP10内初登場曲数ランキングは以下のとおりです。

 
1位 14曲 Taylor Swift
2位 12曲 Drake
3位  8曲 Eminem
4位  7曲 Justin Bieber. Lil Wayne
6位  6曲 Ariana Grande, Lady Gaga, Rihanna

 

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今週はHOT100史上初めての出来事が起きました。TOP10内に同一アーティストの曲が3曲同時に初登場したのです。それはJ.コール。第6位「ATM」、第8位「Kevin’s Heart」、第10位「KOD」です。これまでの記録は2曲同時で2017年1/28のエド・シーラン(1位「Shape Of You」、6位「Castle On The Hill」)、2017年4/8のドレイク(8位「Passionfruit」、9位「Portland」)、2018年2/3のドレイク(1位「God’s Plan」、7位「Diplomatic Immunity」)でした。

 
アルバム『KOD』のリリースで今週J.コールはHOT100内に12曲がエントリーしています。J.コールは前作『4 Your Eyez Only』リリース時の2016年12/31付でもアルバム収録曲10曲全部と未収録曲2曲の合計12曲同時エントリーを果たしています。今回はアルバム収録曲でTOP40内に初登場したのは8曲でしたが、前回はアルバム収録曲10曲すべてがTOP40内に初登場していました。TOP40内8曲以上同時エントリーを2回果たしたのはJ.コールだけです。以下のとおりです。

 

TOP40内同時エントリー曲数:
10曲 J. Cole
9曲 Cardi B, Kendrick Lamar, Drake
8曲 J. Cole, Prince, Beyonce

 
さらにTOP20では6曲同時エントリーでした。これは1964年4/11、4/18にビートルズが記録したTOP20内6曲同時エントリー記録と並んで史上1位!

 
また、TOP10内3曲同時エントリーも果たしましたが、今週はドレイクも1位、2位、9位(「Look Alive」ブロックボーイ・JB・フィーチャリング・ドレイク)と3曲同時TOP10入りを果たしました。TOP10内に2アーティストが同時に3曲をエントリーさせたのは2回目です。前回は2014年8/30付でアリアナ・グランデ(4位、7位、10位)とイギー・アゼリア(5位、7位、8位)で達成しました。ちなみにこの週の第7位は「Problem」でアリアナ・グランデ・フィーチャリング・イギー・アゼリアとなっていました。

 

今週のTOP10はアリアナ・グランデと3曲のJ.コールが初登場しましたが、TOP10内に4曲がいきなり初登場したのは史上初です。これまでは3曲同時初登場で2012年3/3(1位、9位、10位)と2012年10/20(3位、6位、8位)がありました。

 

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4/20に亡くなったアヴィーチーの曲がチャートに復活しています。5年前にスタートしたダンス/エレクトロニック・ソングス・チャートではTOP10内に3曲、チャート全体では12曲同時にエントリーしました。23位には「Silhouettes」が初登場しこれでこのチャートの登場曲数が30曲となりました。歴代2位です。1位は32曲のデヴィッド・ゲッタ。このチャートで最も高いポジションにリエントリーしたのが「Wake Me Up!」です。2位に再登場しました。この曲は2013-14年に26週間第1位を記録してます。26週間の第1位は1位週数で歴代1位タイ。もう1曲は2016-17年に記録されたチェインスモーカーズ・フィーチャリング・ホールジーの「Closer」です。この「Wake Me Up!」はHOT100でも50位以上に再登場できるポイントを獲得して34位にリエントリーしました。最高位は2013年第4位。その年の年間19位の大ヒット曲です。54週目の登場となりました。

 

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38位は最高位28位で先週の29位からダウンしたジェイソン・アルディーンの「You Make It Easy」です。今週カントリー・エアプレイ・チャートで1位になりました。4/15にACMアワードで『Entertainer Of The Year』を受賞しています。カントリー・エアプレイ・チャートでは33曲のエントリーのうち、TOP10は27曲。この曲は18曲目のNo.1となりました。登場した曲の半分以上が1位とはすごい人気です。

 

 

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45位は34位からダウンしたイマジン・ドラゴンズの「Thunder」です。最高位は12/2の第4位。今週登場52週目となりました。登場52週以上の曲を複数持っているのは7組しかいません。以下のとおりです。

 

4曲:Imagine Dragons
3曲:なし
2曲:Chainsmokers, Faith Hill, Lifehouse, Bruno Mars, Ed Sheeran, Train

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/bmchb002838102

72位にはシュガーランド・フィーチャリング・テイラー・スウィフトの「Babe」が初登場しました。ストリーミングとデジタル・セールスがスタートして、カントリー・ソングス・チャートではエアプレイのポイントだけで初登場した先週の48位から一気に第8位へジャンプアップしました。シュガーランドは12曲目、テイラー・スウィフトは20曲目のTOP10入りです。特にテイラー・スウィフトはアルバム『1989』以降はポップ・アーティスト扱いでカントリー・ステーションではほとんどかけてもらえずチャートにはいったのも2曲しかありませんでした。それ以前は40曲がエントリーして7曲が1位になっています。HOT100での初登場でテイラー・スウィフトは77曲目のエントリーです。女性アーティストでは歴代第2位。1位は87曲のニッキー・ミナージュです。シュガーランドはこの曲を収録したニュー・アルバム『Bigger』が6/8にリリースされます。HOT100では2011年最高位71位の「Little Miss」以来の久しぶりの登場となりました。

 
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5/5付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。

 

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今週の第1位は収録曲12曲がHOT100に同時エントリーを果たしたJ.コールの5枚目のスタジオ・アルバム『KOD』です。397,000EAU、実売174,000のセールスでした。5枚連続第1位です。うち4枚が初登場で1位になっています。ストリーミングがすごくて、3億2270万ストリームスを記録。これが215,000枚のセールスに換算されました。3億2270万は2/10付のミーゴス『Culture II』の2億2460万ストリームスを大幅に抜いて今年最大となりました。歴代では2017年3/30のドレイク『More Life』の3億8480万、2017年4/20ケンドリック・ラマーの『DAWN.』の3億4060万に次いで第3位です。今回は12曲が対象ですが、『DAWN.』は14曲、『More Life』は22曲が対象でした。

 
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。

 
今週のTOP10内初登場はあと2枚あります。

 

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第3位に初登場したのが、ア・パーフェクト・サークルの2004年以来の4枚目のスタジオ・アルバム『Eat The Elephant』です。3枚のスタジオ・アルバムはすべて4位以内でした。14年ぶりですが人気は健在でしたね。今回は3位初登場!68,000EAU、実売は63,000枚のセールスでした。2004年に元スマッシング・パンプキンズのジェイムス・イハが加入していますが、このメンバーでの初めてのアルバムなんです。エレファント(象)はアメリカ共和党のシンボルですが、アルバム・タイトルからして政治的な曲も入っているようです。

 

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第9位は4人組ロック・フォーク・バンド、ロード・ヒューロンのサード・アルバム『Vide Noir』です。初のTOP10入りです。2010年にロス・アンゼルスで結成されました。2012年『Lonesome Dreams』(最高位179位)でデビュー。2015年のセカンド・アルバム『Strange Trails』は地道なライブ活動が実って最高位23位。そして今回第9位での初登場と人気は確実に上昇しています。

 

 


https://item.rakuten.co.jp/americanpie/capnb002800002

15位にはカントリー・アルバム・チャート初登場第2位のブラザーズ・オズボーン『Port Saint Joe』が初登場しました。メリーランド州ディール出身の兄弟で2013年に結成しました。兄のTJ・オズボーンがリード・シンガー、弟のジョンがバック・ヴォーカルとギターを担当しています。今回の第53回ACMアワードでは2年連続でヴォーカル・デュオ・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。デビュー・アルバム『Pawn Shop』は2016年にリリース。カントリー・アルバム・チャートで3位、ポップでは17位を記録しています。

 
シングル「Wake Me Up!」がHOT100の34位に再登場したアヴィーチーですが、今週3枚のアルバムがチャートインしました。「Wake Me Up!」収録の2013年のアルバム『True』(最高位5位)が22位、EP『Avici (01)』が52位(最高位)、15年最高位17位の『Stories』が73位にそれぞれ再登場しました。

 

 


https://item.rakuten.co.jp/americanpie/iscb002817602

40位にはスティング&シャギーのコラボ・アルバム『44/876』が初登場しました。シャギーは2002年『Lucky Day』(最高位24位)以来4枚目、スティングは16年最高位9位の『57th & 9th』以来15枚目のTOP40アルバムとなりました。レゲエ・アルバム・チャートで第1位となりました。シャギーは6枚目のNo.1です。歴代1位獲得枚数は以下のとおりです。チャートは1994年スタートです。

 

1位 18枚 Bob Marley & The Wailers
2位  7枚 Matisyahu, Rebelution
4位  6枚 Shaggy, Beenie Man, Christafari, UB40

 
コラボ・アルバム誕生のきっかけはスティングのマネージャーで前作『57th & 9th』のプロデューサー、マーティン・キーゼンバウムで彼はシャギーのA&Rエクゼクティヴも経験がありました。昨年シャギーがニュー・ヨークでレコーディングしているところをスティングが訪れ、1曲コラボ曲「Don’t Make Me Wait」が誕生しました。この曲は1月にジャマイカ・キングストンで行われたチャリティ・イベント『Shaggy And Friends』でスティングが参加してパフォーマンスされています。当初はこの1曲だけの予定でしたが、意気投合してジャマイカやニュー・ヨークのミュージシャンが集まることになって1枚のアルバムとなったようです。