佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第23回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
先日早大TOP40研究会の素敵な会があったと聞きました。お誘いを受けたのですが予定をキャンセルできず行けませんでした。でも集まった方々の写真を拝見して、みなさんそれなりの年齢(失敬!)ですが、いい顔なさってた。中央に湯川れい子さん。いつまでもお若い!その時にオールタイムのフェイヴァリット・ソングを集計して発表されたとか。1位が10ccの「アイム・ノット・イン・ラヴ」と伺いました。今週私がご紹介するこの曲もTOP40ぐらいには入っていたでしょうか。
1979年3月24日にHOT100の81位に初登場して、5週目でTOP40入り、13週目に最高位4位をつけました。年間29位。デビュー・シングルにして大ヒットです。でもアルバムからの次の曲は77位どまり。もう1曲HOT100に入りましたが最高位55位。たった3曲でチャートから消えてしまいました。
この曲がTOP40に入ったとき、これは日本で受けるだろうなあって感じました。とてもシンプルな曲なんですが、美しいメロディに彼の繊細な歌声。ソフトな曲調でアダルト・コンテンポラリー・チャートで第1位になりました。歌の内容は、君を失って寂しい、前よりももっと君を愛しているのに、君はここにいないという失恋ソングなんですが、当時日本では契約がなく、私は輸入盤のLPを買いました。その後日本盤も発売され、シングルは「アメリカン・モーニング」という日本語タイトルがついてヒットしました。中野サンプラザでコンサートをやるっていうので、たった1曲のヒットだけでしたが私は見に行きました。本当に地味なステージで、彼自身も目立たたず、この曲のように控えめだったのを覚えています。
2004年1月12日、私の44歳の誕生日に彼は白血病でこの世を去りました。48歳でした。
次の世紀に伝え残していきたい1曲です。
「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、ランディ・ヴァンウォーマーで「Just When I Needed You Most」(アメリカン・モーニング)です。
この曲を収録したオリジナル・アルバム『Warmer』と『Terraform』の2イン1が発売されています。
Randy Vanwarmer / Warmer/Terraform
歌詞・対訳・解説付の僕たちの洋楽ヒット・シリーズにも収録されています。
僕たちの洋楽ヒット モア・デラックス Vol. 5 1977-79