誰もが知っている「カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)」
シンガーとして全米チャート上ではその一発屋っぽいところもありますが、日本独自では「落葉のコンチェルト」も大ヒット!!
でも何よりその後のソングライターとしての活躍!!
そして御子息Albert Hammond Jr.もロック・スター!!
そんなAlbert Hammond、単独公演としては何と42年ぶり!!
しかもBillboard Live Tokyoにての公演!!
1月30日(土)のファースト・ステージ♪
開演予定時刻18:00を5分ばかり回ったところでしょうか・・・ライトダウンでメンバー登場!!
ギターがCalais Brown、ドラムスがDavid Stewart、キーボードがIrvin Duguid、そしてベースがPilotのDavid Paton
5人目のメンバーと思いきや、Albert Hammondが登場!!
赤いジャケットを羽織り、既にギターを抱えています。
「来てくれて有難う、ベストを尽くすよ!!ここは自分の部屋にいる気分、お腹はいっぱいかい!?・・・」
そんなことを言って、軽快にEverything I Want To Do♪でスタート!!
元気な歌は健在、Calaisのアコースティック・ギターはトロピカルな雰囲気に!!
「初めてイギリスからL.Aに来たとき、丘に煙がかかっている光景を見て、タクシーの運転手に 『何か?』と聞いたら、『大気汚染』と言われたよ(苦笑)そんな風の歌だよ・・・」
そう言ってDown By The River♪
アメリカでのデビュー曲、明るい曲のようですが、強いメッセージが込められています。
続いてドラムスが力強く響きNew York City Here I Come♪
これも軽快に、そしてCalaisがエレクトリック・ギターに持ち替え、「ロックン・ロール!!・・・」とThe Day British Army Lose The War♪
御年72歳とのこと、本当に若々しく思います。
「アルバムThe Free Electric Bandから・・・」とThe Peacemaker♪
’70年代初頭のナンバーが続きます。
ここで日本のファンはお待ちかね、For The Peace Of All Mankind♪
「落葉のコンチェルト」といった方がいいでしょう。(笑)
「日本語では何と言うんだい?・・・オチバ?・・・」
そんなやり取りが合って、ピアノのイントロから、皆さん聴き入っていました。
歌い終えた後でギターに付けているハンカチを指して・・・
「最初に来た時はTen Years Afterの前座で武道館だった・・・その翌年、単独で来た時は大都市から小さな街まで回ったけど、どこででもこの歌の後でハンカチを投げ入れてくれたんだ!!Tom Jonesならブラジャーだろうけどね。(笑)」
場内の笑いを誘って話は続き・・・
「尊敬するライターにHal Davidがいる・・・彼と曲を作ることができたけど、10年暖めていた・・・’80年代にスペインから来たシンガー(Julio Iglesias)のアメリカ向きアルバムに関わることになって、この曲を「新曲だよ!!」と提供したよ・・・Willie Nelsonと歌うことになって、まるでカウボーイとプレイボーイだね!!・・・」
そう言って笑いを誘い、To All The Girls I’ve Loved Before♪
Julioのパートでは彼の歌い方の真似をしてさらに笑いを誘っていました。
「Julioは億万長者だけど、友達だよ!!」
最後にそのように言っていました。(笑)
今度は「John Betisと書いた曲・・・」
この名前でファンはお分かり!!CarpentersのI Need To Be In Love♪
キーボードがCarpentersヴァージョンと同じイントロを奏で!!
場内は感動・・・ここでもしっかり聴き入っていました。
「女性シンガーに曲を書く方が、男性に書くより楽しいよ(笑)Tina Turnerにもいくつか書いたけど、中でも好きな曲・・・」
そう言ってI Don’t Wanna Lose You♪
まるでアメリカのヒット・パレード、続いて・・・
「最初は妻に書いたんだけど、彼女は酷い声だから・・・(笑)」
そう言って、Diana Rossが歌ったWhen You Tell Me That You Love Me♪
何と彼はギターを置いて上着を脱ぎ客席へ!!
歌いながら客席を回り、フロアーシートのお客様ほぼ全員と握手を交わしたかもしれません。
中にはハグする女性ファンもいました。
ステージ上に戻り、
「故Whitney Houstonに書いた、彼女のようには歌えないけど・・・」
曲はOne Moment In Time♪
こちらを歌い上げ、そしていったんステージを立ち去りました。
バンドが演奏を続ける中、戻ってきてNothing’s Gonna Stop Us Now♪
Albert1人の歌ですが、David Patonたちがコーラスで支えます。
再び初期のシンガー・ソングライターの世界へといった感じで、軽快にI’m A Train♪
そしてギターのイントロから、When I Need You♪
奇しくも3ヶ月前、Leo Sayerがここで歌ったわけで、作者の歌でも聴けるとは感慨深いものもあります。
続いてThe Air That I Breathe♪
「高い声は出せないから、Holliesヴァージョンでやるよ・・・」
とロック・ヴァージョン!!
David Patonとかがバックにいるのでこれでよかったでしょう。
観客にコーラスも促していました。
ライヴも最高潮で、彼の代表曲の一つといえるThe Free Electric Band♪
そして観客に謝辞を言って・・・最後はやはり・・・
It Never Rains In Southern California♪
実際は悲しい歌でもあるのですが、一般の皆さんの生活にも浸透している歌、それぞれの思いで聴き入っていたことと思います。
最後はメンバー勢揃い
「See You Next Year!!・・・」
ポップス・ファン、洋楽ファンなら「最高!!」と一言に尽きるライヴはここに終演となりました。
今回、ライヴに行くに当たって、少し前からAlbert Hammondのアルバムをよく聴いていました。
「カリフォルニア~」のようなスタンダード化しているナンバーはともかく、Down By The River♪や「落葉のコンチェルト」をこれだけよく聴いたのは、自分としては1974年以来だったかもしれません。・・・
なのに古さを感じるどころか、今も新鮮、「音楽は永遠である!!」と改めて実感です。
さて「Albert Hammondさん、42年ぶりと言わず、最後の言葉通り、できれば来年また来てくださいね!!」心からそう思って(願って)いる次第です。