Bob Dylan@東京ガーデンシアター (2023年4月12日)(ネタバレ注意!!)

感動ライヴ

御年82歳となるBob Dylan♪

2020年の日本公演♪がコロナ禍で中止になってしまい、2018年のFuji Rock Festival以来、単独Japan Tourとしては、2016年以来となる来日公演!!

”Rough And Rowdy Ways” World Wide Tour 2021-2024の一環、大阪、東京、名古屋で計11公演です。

4月12日(水)東京ガーデンシアター♪

大阪公演♪を終え、東京2日目、スマートフォンもシャットアウトという厳重チェックで入場の後、場内にはBGMが流れておらず、オーディエンスは静かに開演を待っています。

開園予定時刻19時になるかならないかでライトダウン!!

交響曲(?)が流れ、メンバー6人登場!!、ウォーミングアップに続いて演奏がスタート!!

中央に設置されたグランド・ピアノから顔を出したのは、Bob Dylan♪

少し長めのイントロからWatching The River Flow♪でスタート!!

ピアノを叩き、紛れもなくあのBob Dylan♪の歌声、メンバーはお馴染み Tony Garnie♪がベース、Donnie Heron♪がペダル・スティール、バイオリン、マンドリン、この2人以外は前回の来日から代わっていて、エレクトリック・ギターは、Bob Britt♪、もう1人のギターは、Doug Lancio♪、ドラムスは、Jerry Pentecost♪、強力な布陣です。

続いて”You Say You Love Me~♪”と語るように歌うBob♪、この歌詞は!!・・・そう、Most Likely You Go Your Way And I‘ll Go Mine♪、このように歌われると思いきや、カウントからアップ・テンポになって盛り上がります。

”Thank You!”とBob♪、再び静かに歌い始めたのは、新作Rough And Rowdy WaysからI Contain Multitudes♪、ギター2人が小刻みに音を刻み、後半、Bob♪のピアノで締められ、続いても同じアルバムからFalse Prophet♪、ブルース調で力強く歌われます。

ここでDoug♪がアコースティック・ギター、Donnie♪がバイオリンに持ち替え、ピアノを弾きながら、歌い始めたのは When I Paint My Masterpiece♪

ここではリズムも明るいタッチにも聴こえ、この日もその通り傑作を描いているのでしょう。

ムードは一転、ギターに合わせて歌い始めたのは、新作からBlack Rider♪、悲し気なメロディが響き、次も新作からマイナー曲調のMy Own Version Of You♪、スローな演奏に合わせて、早口気味に語るように歌われ、最後は静かに終わります。

一転、ピアノを弾きながら語るように、I’ll Be Your Baby Tonight♪、途中からタンゴ風のリズム、後半はブルース調、古い曲ではDoug♪がアコースティック・ギターを弾いているよう、続いてもブルース調、新作からの Crossing The Rubicon♪、Bob♪の歌をバックアップするギター、また一転して優しく歌う、To Be Alone With You♪、続いて、Doug♪のアコースティック・ギター、Donnie♪のバイオリンも入ります。

ドラムスがリズムを刻む中、ギターが入り、そして歌われるのは、新作からKey West (Philosopher Pirate)♪、文字通りラジオ局を歌ったストーリー性のあるナンバー、語るように歌うBob♪

さすがノーベル文学賞授賞者です。!!

静まってピアノを鳴らし、少し激しく歌い始めるのは、Gotta Serve Somebody♪、バックもアップ・テンポに、但しラテン風のリズム、Bob Britt♪のギターもフィーチャー!!、盛り上がっていきます。

”Thank You!”、続いてここでメンバー紹介、少しずつコメントを加えて・・・’80年代から同行しているTony♪への声援は大きかったようです。そこから優しく歌い始める新作からI’ve Made Up My Mind To Give Myself To You♪、じっくり聴かせるBob♪のラブ・ソングには、いつもゾクッとくるものがあります。

この後、ウォーミングアップといった感じでピアノが鳴らされ、ドラムスが激しくビートを刻み、歌われたのは・・・何と Truckin’♪

そう、Grateful Dead♪のナンバー!!、いつもここで歌われるのは、That Old Black Magic♪のはず・・・

何か違うと思ったのですが(苦笑)まさかの登場!!、Bob Britt♪のギターもフィーチャー!!・・・

馴染みでない人も多かったと思いますが(苦笑)この日、1番の盛り上がりに!!、最後にベースのTony♪がガッツポーズをしたのも印象的でした。!!

この後はギターに合わせて、新作からMother Of Muses♪、優しい歌も勿論、ギターに合わせてピアノも響き、静かに終えた後は一転、シャッフル調で新作からの Goodbye Jimmy Reed♪、ここはやや軽い感じで、ライヴ♪もクライマックスへ・・・

ピアノが鳴らされ、3拍子のリズムで、Bob♪が歌い始める Every Grain Of Sand♪、優しく歌を聴かせるBob♪、後半はピアノを聴かせ、本来ハーモニカがフィーチャーされる曲ですが、それはなくフィナーレ、最後は、Bob Dylan♪たち6人がステージ上に整列!!

1時間50分の この日のBob Dylan♪の夜は幕を閉じました。・・・

この日、世界で初めて歌われたという Truckin‘♪・・・

今回のツアーを追っかけておられる方も多々おられるようですが、先ずはド肝を抜かれたことと思います。

それをさておいても本当に素晴らしいライヴ!!

今回、新作Rough And Rowdy Waysからほぼ全曲と、Gotta Serve Somebody♪以外はヒット曲といえる曲もなかったのですが、それでも唯一無二のBob Dylan♪、まさにそれ以外の何物でもないでしょう。!!

80歳を過ぎても転がり続けていく Bob Dylan♪

その理由の答えは、永遠に風に舞っているのでしょう。・・・