2000年代に活動を中止したTOTO♪
しかし闘病中のベーシストMike Porcaroのために再始動!!
残念ながらMikeは2015年に帰らぬ人となりました。
その思いもあってか、最高傑作と言えるアルバムTOTO XIVをほぼ時を同じくしてリリース!!
そのアルバムを引っさげてのツアーの一環としての来日!!
東京公演は3月7日、日本武道館です。
ステージには幕が垂れ下がっていて、開演予定時刻19時を少し回ったところでしょうか、BGMとして流れていたBeatlesのAll You Need Is Love♪の音が大きくなりライトダウン!!
オープニングBGMが流れ垂れ幕に華やかなライティングが当たり、そして幕が落ち、場内総立ち!!
ステージ上は9人のメンバー、Steve Lukather、David Paich、Steve Porcaroのオリジナル・メンバー
再始動時に再加入した3代目シンガーのJoseph Williams
パーカッションはレコーディングに参加しているLenny Castro、ドラムスは今回Keith Carlockに代わってShannon Forrest
そしてベースは、説明は要らないでしょう、伝説のLeland Sklar、Mikeが闘病時にも参加していました。
バック・コーラスはMabvute Carpenterと紅一点のJenny Douglas-Foote
超強力な布陣でSteveのギターを中心に新作TOTOXIVのオープニング曲Running Out Of Time♪でスタート!!
ベレー帽でサングラスといったお馴染みの格好のJosephはパワフルに熱唱!!
Leland Sklarは仙人のような容姿で力強くベースを奏でます。
2曲目にI’ll Supply The Love♪
人気曲だけに早くも場内絶叫、Davidも盛り上げています。まさに無類のエネルギー供給です。
続いて新作からのBurn♪、Josephはステージ狭しと動き回り、Lelandのベース音が響き、コーラスへ、Stranger In Town♪、歌うはDavid、ステージ上でコミカルな動きもしていました。
「コンバンワ、トーキョー、ブドーカン・・・」
Steveが開口、「日本に来るようになって36年になるけど、みんなも一緒に成長してきたんだ・・・」
そう言って、ここで改めてLenny Castro、Shannon Forrest、そして「兄であり、伝説の人・・・」とLeland Sklarを紹介
Steveが中心となり、「美しい日本の女性に捧げる・・・」と言って・・・
I Won’t Hold You Back♪
流れるようなDavidのピアノの音、Steveは客席に歌うように指示、ギター・ソロもしっかり聴かせました。
今度は紅一点のシンガー、Jennyを紹介
お馴染みのピアノのイントロからHold The Line♪
Josephとのデュエット形式
続いてSteveは「6年の付き合いだ・・・」と先ずMabvuteを紹介
「次の曲はDavidが書いたけど、多くの人と仕事もした、Earth, Wind & Fireとも作った、Maurice Whiteに捧げる・・・」
そう言って、Can’t Hide Love♪のイントロを入れてのGeorgy Porgy♪
Steveがメイン、Mabvuteも歌って、Cheryl Lynnでお馴染みのシャウトの部分はJenny、Josephも加わって強力なヴォーカル・チーム!!
続いてSteveが奏でるハードなフレーズから自ら歌うAfraid Of Love♪、これも人気曲だけに大盛り上がりでした。
ステージは少しクール・ダウン
向かって右端のキーボードについていたSteve Porcaroが自ら歌うBend♪
さすがMichael JacksonのHuman Nature♪の作者と言えるナンバーを静かに聴かせ・・・
「武道館は大好きだよ、若い頃に来た時は今とは髪型が違うけど・・・(笑)」
笑いを誘っていました。
そしてスポットはJosephに、彼といえばやはりこの曲、Pamela♪
リズミカルなイントロから、パワフルな歌、場内にPamela~♪と歌うように会場を煽っていました。
今度はDavidのピアノ・ソロ
美しいメロディの中に新作に収録のJeffに捧げたUnknown Soldier♪のメロディも入っていました。
帽子を被り分け、山高帽の方が似合うといったおどけたポーズも若いころと同じ(笑)
「未来の子供たちへ・・・」と言って、自ら歌い出したのが、Great Expectations♪
Steveのギターのカッティングから、ヴォーカルはJosephへ・・・
新作に収録の大作と言えるでしょう。
曲はアルバムFahrenheit収録の Steveがメインに歌うWithout Your Love♪、ややハードなアレンジに!!
そしてここから続くようにブルージーなナンバー、なんとRobin TrowerのBridge Of Sighs♪
ステージ上にはSteveとLelandとShannonのロック・トリオ!!
赤いライティングの中、ロック・スピリット溢れる熱い演奏!!’70年代にジミヘンばりのギターということで本家のProcol Harumより売れていたRobin Trower!!
恐らく当時10代のSteveは感化されていたのでしょう。
後半はたっぷりギター・ソロを聴かせていました。
Josephたちほかのメンバーが戻って、Holy War♪
新作には名曲が多いことを実感、そしてアコースティック・ギターを抱え
「’70年代から40年一緒にやってきた家族だよ・・・」
そんなことを言って、JeffとMikeへの思いを込め、The Road Goes On♪
途中からSteveはエレクトリック・ギターに変わります。
そして新作からの代表曲Orphan♪
メッセージ性の強いこのナンバー、新しい曲ながら場内最高潮、多くのお客さんは聴き込んでいるのでしょう。
この曲から続くようにShannonのドラムスが響き、勿論Rosanna♪
今回、Lennyがいるのでリズムも協力!!
SteveとJosephのかけ合いもピッタリ!!
場内一斉の手拍子もお馴染みの光景です。
後半はDavidのピアノ、Steveのギター、そしてShannonのソロをフィーチャー!!
パワフルにいったん終了となりました。
アンコールはSteveのギターがリードしてOn The Run♪
以前はオープニング・ナンバー!!
Child’s Anthem♪のイントロも挿入され場内歓喜!!
曲もクライマックスといったところへ、お馴染みのGoodbye Elenore♪に繋がり、まだまだパワフルです。!!
そして聴き馴染みののリズムが刻まれ、曲は勿論Africa♪
グリーンのライティングの中、メインに歌うのはDavid
Josephたちが盛り上げます。
SteveがLennyを紹介、オリジナル・レコーディングに参加している彼のソロ、これは聴きもの!!
後半はJosephが場内にコーラスを煽り、最初はYeah! Yo!
そしてパーカッションのリズムを歌うように指示、武道館全体が一体感!!
大盛り上がりの中、2時間を超えるTOTOの世界はグランド・フィナーレとなりました。!!
TOTOの頂点といえる時期は、TOTO IVでグラミー賞を受賞した時期かもしれませんが、今はそれに匹敵するほど充実しているのではと思っています。
40年の間に培われたバンドの重み、そしてメンバーは卓越したテクニシャンなのですから、まさに「鬼に金棒」と言えるでしょう。
さてバンドは間もなく、40周年を迎えます。天国でPorcaro兄弟も見守ってくれる中、それを機にまた何か大きなことをやってくれそうなTOTO!!
そしてその時には勿論、日本公演も期待したいと思っています。!!